全国の15~24歳を対象にした調査で、生成AIを使う目的の最多は「ふと気になったことを調べる」で36.1%となり、学習目的や雑談利用を上回ることがわかりました。一方で「ふだん生成AIサービスは利用していない」と答えた若年層も約2割存在しました。
生成AIとは、学習したデータをもとに新しい文章や画像、音声などを自動で作る人工知能技術で、「ChatGPT」「Gemini」「Perplexity」などのサービスが含まれます。調査では、勉強関連の用途として「勉強や課題のサポート/試験対策」「アイディア出し」「文章の作成/添削/要約」がいずれも3割台となり、学生の学習シーンでの活用が目立ちました。加えて「暇つぶし/雑談」や「人間関係の相談」といった、心のよりどころとしての利用も確認されています。
年代・性別別では、女性15~18歳の非利用率が12.2%と最も低く、利用率は87.8%に達しました。19~22歳も男女とも利用率が80%超と高く、女子高校生と男女大学生で特に利用が活発です。23~24歳では傾向が変化し、「調べもの」が男女とも4割台で最多となる一方、男性23~24歳の非利用率は31.7%と他層より高く、社会人比率の上昇に伴う使い方の変化がうかがえます。また「相談/アドバイス」では女性の利用が目立ち、女性15~18歳と19~22歳で4割超となりました。
今後は、学習支援だけでなく、検索代替やメンタル面のサポートなど、多面的な役割として生成AIが若年層の日常に浸透していくとみられます。一方で、約2割が未利用であることから、教育現場や企業はリテラシー教育とともに、使わない層への配慮や情報格差への対応が課題になりそうです。
source: PR TIMES
