レーザー・光学機器商社の株式会社光響(京都市伏見区)は、Pico Technology社製のUSBサンプリングオシロスコープ「PicoScope 9404A-33」の輸入・販売を開始しました。アナログ帯域幅33GHz、等価サンプリング速度最高2TS/s(テラサンプル/秒)、4チャネル入力を備えたモデルで、高速信号の多チャンネル解析需要を狙います。
PicoScope 9404A-33は、据え置き型オシロスコープに比べてコンパクトな筐体でありながら、高い周波数特性と広いダイナミックレンジを実現した点が特徴です。光通信やミリ波通信、RF(高周波)および高速デジタル信号の解析、パルス特性評価など、数十GHz帯の信号観測が必要な研究・開発や生産ライン試験向けに位置付けられています。4系統の入力チャンネルにより時間相関を保った同時測定が可能で、内蔵タイミングエンジンとリファレンスクロック入力により外部機器との高精度同期も行えます。
計測ソフトウェアは、Pico Technology社独自の「PicoSample 4」に対応し、アイダイアグラム、ジッタ解析、Sパラメータ評価などの高度な解析機能を標準搭載します。GUIベースで操作できるため、波形観測から解析、データエクスポートまでの作業効率向上が期待されます。光響はPicoScopeシリーズを含め、300社超の海外メーカー製品と10万点以上のレーザー・光学関連製品を取り扱っており、研究機関や企業に対し用途に応じた計測ソリューションを提案していく方針です。今後は、5G/6Gや光インターコネクトなど高速通信分野の投資動向が、本機の導入拡大に影響するとみられます。
【製品情報】
PicoScope 9404A-33 製品ページ
https://www.symphotony.com/manufacturers/pico-technology/#9404a-33
source: PR TIMES
