建設現場の360°映像を共有できるシステム「GENBA-Explorer」が、2025年12月3日付で国土交通省の新技術情報提供システム「NETIS」に登録されました。NETIS番号は「KK-250053-A」で、登録名称は「動画による連続位置推計・閲覧システム『GENBA-Explorer』」です。NETIS登録技術を活用した場合、公共工事の工事成績評定で加点対象となるため、本システムの採用が技術提案や創意工夫の一手として期待されます。

GENBA-Explorerは、株式会社イクシスが提供する360°カメラと専用Webアプリを組み合わせたレンタルサービスです。現場内を歩きながら撮影するだけで全方位を記録し、撮影動画を「360°ウォークスルー」データへ自動変換します。利用者はWeb上で撮影経路に沿って移動しながら視点を自由に動かせるため、離れた場所からでも現場の状況を立体的に把握できます。従来の静止写真では課題だった撮影漏れや位置・方向の把握のしにくさ、画像の二次活用の難しさをまとめて解消する狙いです。

機能面では、特定シーンだけ見せられる共有ページ、GPS情報を用いた地図表示、映像内への注釈・リンク付与、注目視点をURLで共有する仕組みなどを搭載しています。画像解析により位置推定を行うため、トンネルや屋内などGPSが届かない場所でも利用可能です。また、動画アップロードから数時間でウォークスルーが閲覧でき、日々の進捗管理や安全パトロール、新人教育などへの応用が見込まれます。

今後は、NETIS登録をきっかけに公共工事での採用事例が増えれば、現場の移動工数削減や遠隔臨場の高度化が進むとみられます。一方で、導入効果の定量的な検証や、既存施工管理システムとの連携、地方中小事業者への普及などがどこまで進むかが、建設業界全体のDX加速を左右しそうです。

【サービス情報】

NETIS登録ページ https://www.netis.mlit.go.jp/netis/pubsearch/details?regNo=KK-250053

GENBA-Explorer特設サイト https://www.ixs.co.jp/genba-explorer

紹介動画 https://www.ixs.co.jp/redirect/ge_sales_support_movie.php

source: PR TIMES

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