生成AIの生活利用に関する全国調査で、最も積極的にAIを活用している層は「60代以上の女性」であることが分かりました。AIを使ったことがある20代以上の男女1,203人に「悩みをAIと人のどちらに相談するか」を尋ねたところ、献立づくりで60代女性の83.3%、お金の増やし方・投資で80.0%、ダイエットで79.2%がAIと回答し、全世代・性別の中で突出した数値を示しました。

調査では、今日の献立(全体69.2%)、道に迷ったとき(同69.2%)、おすすめ店探し(同57.6%)、Excel関数の使い方(同81.2%)など、日常的で具体的なテーマではAIが多数派となりました。一方、いやな上司・同僚への対応や恋人・パートナーの悩み、キャリアプランでは、年代が上がるほど人に相談する割合が高く、特に50代以上では人を選ぶ回答が過半数となりました。

AIに期待する点としては「正確で信頼できる情報がほしい」が60.8%で最多となり、「新しい視点がほしい」(48.0%)、「論理的・客観的に判断してほしい」(37.2%)といった情報面・効率面の評価が目立ちました。対して人には「感情を受け止めてほしい・共感してほしい」(48.4%)など、感情面のサポートを求める声が中心で、生活者の間でAIと人の役割分担が進んでいる様子がうかがえます。

AIとの雑談経験は20代の約6割超が「ある」と答えた一方、60代以上では3割にとどまり、雑談と実務的相談で利用傾向が異なる点も明らかになりました。調査を行ったHelpfeelは、生活者がまずAIに相談する時代には、企業サイトやFAQなど公開情報の正確性が一層重要になると指摘しています。今後は高齢層を含む幅広い世代でAI活用が進む一方、重大な判断や感情的な悩みは人に相談する行動が当面続くとみられます。

source: PR TIMES

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