建設向けDXを手がける株式会社Arentは、建設業向け原価管理ソフト「レッツ原価管理Go2シリーズ」を展開する株式会社レッツを完全子会社化し、グループ第6弾のM&Aとして原価管理領域を強化します。株式交換を含む取引で発行済株式数ベース約3.4%の希薄化が生じ、株式取得・アドバイザリー費用は2025年6月期第3四半期に一括計上、レッツの売上・利益は第4四半期から連結される見込みです。
Arentは、既にグループ入りしている建設ドットウェブ(どっと原価シリーズ)、アサクラソフト(使えるくらうどシリーズ)と合わせて、原価管理3ブランドを束ねます。どっと原価は会計連携や高度な帳票出力、使えるくらうどは見積から工事台帳・勤怠までの一気通貫、レッツ原価管理Go2は現場の原価・発注・支払をシンプルに管理したい企業向けと位置付け、企業規模や業務特性に応じて棲み分ける方針です。
同社は「アプリ連携型プラットフォーム」として、工程管理ソフト「PROCOLLA」や現場ナビ工程などとAPI連携し、設計・施工といったフロント業務から、原価・工事台帳・請求・勤怠などバックオフィスまで、業務データを一気通貫でつなぐ構想を推進しています。レッツ原価管理Go2が持つ工事台帳、原価、請求・回収データを工程・設計情報と結びつけることで、計画と実績の差異把握の迅速化や工事採算の精度向上を図る狙いです。
財務面では、M&A関連費用が短期的に利益を押し下げる一方、レッツの保守収益と、今後予定するオンプレミスからクラウド(サブスクリプション)への移行により、中長期での収益拡大を見込んでいます。Arentは、AI機能の実装で複数プロダクトの付加価値を高める「AIブースト戦略」の検証を急ぎ、建設業界の人手不足や生産性課題に対し、BIM・AI・データ連携を組み合わせたDXモデルの確立を目指すとしています。
【開示・商品情報】
株式会社レッツの株式取得及び簡易株式交換による完全子会社化に関するお知らせ
https://ssl4.eir-parts.net/doc/5254/tdnet/2728588/00.pdf
Arent 企業サイト
source: PR TIMES
