Canvaは2026年のデザイントレンドをまとめた年次レポート第3弾を公表し、AI時代の差別化要因として「デザインされた不完全(人間味のある未完成さ)」が強まると示しました。調査ではクリエイターの80%が「2026年はAIをパートナーとして受け入れ、創造の主導権を取り戻す年」と回答し、77%がAIを「不可欠なパートナー」と位置づけています。

同社は、数百万のユーザー行動と数十億件のデザインデータ、さらに米国・ブラジルのクリエイター1,000人調査などを基に10の潮流を整理。DIYやコラージュ関連の検索は90%増え、ZINEやSubstackに影響を受けたレイアウトは85%増加しました。一方で「クリーンなレイアウト」「シンプルなブランディング」など最小限志向も54%伸長。ノスタルジア系ではローファイ美学が527%増、「リミナル」「不可思議」など現実と非現実の境界を曖昧にする検索も220%増と、感情訴求と違和感表現の両極が拡大しています。

あわせて、ユーザーの2025年の制作傾向を分析するAI機能「Canvaデザイン診断」も提供し、昨年は診断画像が1億1,100万件超作成されたとしています。2026年はAI活用が前提となる中で、整い過ぎない質感や個人性をどう設計に織り込むかが、ブランド表現の競争力を左右しそうです。

【関連情報】

2026年デザイントレンド(Canva) https://www.canva.com/design-trends/

Canva(公式) https://www.canva.com/

source: PR TIMES

Share.