韓国DEEPNOIDは、胸部X線を解析して読影所見書ドラフトを自動生成するAI「M4CXR」で、推論計算に使うNVIDIA A100 GPUの一部をFuriosaAIのNPUへ置き換える計画です。専門機関での実証では、FuriosaAIのNPU利用時にNVIDIA H100 GPU比で電力効率が高く、総所有コスト（TCO）が2倍以上削減できる結果を得たとしています。導入は情報通信産業振興院（NIPA）の「AI半導体応用実証支援事業」（2年間）の枠組みで進め、初年度にM4CXRの一部機能、次年度は新規CT読影ソリューションにも適用します。実運用の検証先として梨花女子大学ソウル病院、ソウル市立ボラメ病院、仁荷大学病院が選定され、クラウド経由で利用実績を積み上げます。背景には生成AI処理の運用コスト増があり、NPUはLLM処理でGPUより性能・電力効率面の優位が見込める一方、モデル量子化など最適化作業が課題です。DEEPNOIDは来年以降、第2世代NPU「Renegade（RNGD）」でLLM代替にとどまらずビジョン認識にも拡大し、海外展開を含むサービス競争力向上につなげる考えです。
【イベント情報】
World Health Expo（WHX 2026） 2026年2月 ドバイ
国際医用画像総合展（ITEM 2026） 2026年4月 日本
source: PR TIMES