SaaS企業のエンタープライズ開拓を支援する新サービスが登場しました。営業支援事業を手がける株式会社Emooove(東京都渋谷区)は、国内最大級という企業・人材データベースと6種類の営業チャネルを組み合わせ、大手企業の決裁者への到達率向上とLTV(顧客生涯価値)の最大化を狙う「SaaS企業向け営業支援サービス」の提供を開始しました。
SaaS市場では、中小企業向け(SMB)での成長が一巡し、より1社あたりの収益性が高いエンタープライズ企業の開拓ニーズが高まっています。一方で、アポイントは取れても決裁権を持つキーマンにたどり着けず、高LTV案件を十分に獲得できない課題が顕在化していました。同社は、企業基本情報に加え、SNS情報、資金調達額、導入テクノロジーなどのデータを付与した独自リストを作成し、成約確度の高いターゲットとキーマンを特定するとしています。
営業チャネルは、LinkedIn、Facebook、X、CxOレター(手紙)、電話、Webフォームの6つを組み合わせ、従来のテレアポでは接触しにくい役員クラスにも個別戦略でアプローチします。さらに、これまで100社超のLinkedIn営業支援で得たノウハウを基に、SNSを活用した「ソーシャルセリング」の再現性の高い運用支援も提供し、文面のパーソナライズなどで商談創出を後押しする構えです。
今後は、SaaS企業のエンタープライズ比率の拡大や営業効率化ニーズを背景に、データとSNSを組み合わせた同様の営業支援サービスが他社にも広がる可能性があります。一方で、個人情報やプライバシーへの配慮、ツール依存にならない自社内の営業スキル蓄積がどこまで進むかが、サービスの定着度を左右しそうです。
source: PR TIMES
