文部科学省の「令和7年度 全国学力・学習状況調査」をもとにした分析で、授業支援プラットフォーム「ロイロノート・スクール」を導入する政令指定都市では、PC・タブレットなどICT機器を「ほぼ毎日」使う児童生徒の割合が全国平均を大きく上回ることが分かりました。小学校では新潟市80.8%、横浜市76.8%、熊本市71.7%に対し全国平均は46.7%、中学校では新潟市85.7%、熊本市76.4%、仙台市65.6%に対し全国平均53.2%でした。

GIGAスクール構想開始から5年が経過し、1人1台端末の整備に続いて「ICTを日常的に使えるか」が課題となってきました。今回の結果は、ロイロノート導入6政令市(仙台・横浜・新潟・名古屋・京都・熊本)のうち5市で、「自分のペースで学習できる」「友達と考えを共有・比較しやすい」と答えた児童の割合が全国平均を上回ったとするもので、ICTが「個別最適な学び」と、他者と学び合う協働学習の双方を支えている傾向がうかがえます。

中学校では「ICTで情報を整理できる」とする生徒の割合が全国平均より高い一方、「発表の構成や資料を工夫したか」といった表現面は伸びしろがあるとされ、思考整理から表現力の向上へ、学びの焦点が移り始めていると分析されています。なお、今回の結果は公開データに基づく相関分析であり、特定ツールと学力・意識との因果関係を示すものではないとしています。今後は、ICTを「毎日使う」段階から、どのような学習効果を生む使い方をするかという質的な検証が、自治体や学校現場に求められそうです。

【サービス情報】

ロイロノート・スクール

国内外約1万4000校で利用、1日あたり利用者数約290万人

学習資料共有、提出物管理、思考ツール、協働編集、自動採点テスト、AI Webフィルタなどを搭載

サービス詳細 https://n.loilo.tv/ja

source: PR TIMES

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