GMOインターネットグループ株式会社は、社内の会議や日常会話などあらゆるコミュニケーションをAIで記録・蓄積し、検索可能な「チームの知恵」として活用する「ビジネス スーパーインテリジェンス構想」を打ち出しました。第1弾として、2025年12月1日からウェアラブルAIデバイス「Limitless AI」を使った集音性能と動作精度の実証実験を開始しています。

同社は約3年前からZoom会議を全て録画しAI議事録を活用してきました。新構想ではこれを拡大し、これまで記録されずに消えていたオフィス内の会話や会議発言を含む「すべての対話」をログ化する方針です。これにより、フロー情報だった会話をストック情報である知識に変え、過去の発言をもとに瞬時に解決策を導くことで、経営判断のスピードと質の向上を狙います。

「Limitless AI」はペンダント型のAIデバイスで、身につけるだけで会話を自動録音し要約まで行う点が特徴です。ユーザーはファイル管理をする必要がなく、AIが音声データを自動整理し、自然言語で検索できる形式に変換します。米MetaによるLimitless社買収に伴い新規販売は停止されましたが、同社は買収発表前に機材を確保しており、経営幹部から全従業員への展開を見据えます。

同グループでは2025年9月時点で生成AIの業務活用率が95.0%、複数AIサービスの利用率が80.0%に達し、月間約25.1万時間の業務削減効果が出ているとしています。今後は「AI全社ログ革命」で得たデータと知見を外部にも公開し、日本企業のDX推進や生産性向上に役立てる考えです。音声・行動データを活用するパーソナルAIの世界的潮流の中で、プライバシー保護やデータ運用ルールをどう設計するかが、構想実現の鍵となりそうです。

【サービス情報】

GMOインターネットグループ AI活用の歩み

https://group.gmo/ai-history/

【企業情報】

GMOインターネットグループ株式会社

https://group.gmo/

source: PR TIMES

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