gumiは12月19日、米国子会社gumi America, Inc.を通じ、腸内細菌などの微生物叢(マイクロバイオーム)と薬物代謝の相互作用を予測するAI基盤モデルを開発するAnto Biosciences, Inc.(米カリフォルニア州サンフランシスコ)への出資が完了したと発表しました。金額は開示していません。狙いはAI領域の知見獲得と将来の事業機会の検討で、中長期の企業価値向上につなげます。Antoは新薬そのものではなく、製薬会社向けの創薬支援プラットフォームを提供し、低分子薬やバイオ医薬品が微生物の影響で代謝・分解されるリスクを事前予測します。解析例として、中国で有効性が確認された一方、米国治験で失敗した「10億ドル(約1,500億円)規模のがん治療薬」について、人口集団ごとの微生物叢の違いが要因と特定し解決策を提示したとしています。ゲノムデータを99%削減しつつ予測精度を維持する「スパース化」技術も特徴で、計算コストを抑え高速にモデル構築できる点を強みに掲げます。今後は、国・地域差による創薬の失敗回避や、開発中止薬の再開発支援の需要拡大が焦点となります。

【企業情報】

Anto Biosciences, Inc. https://www.anto.bio/

株式会社gumi https://gu3.co.jp/

source: PR TIMES

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