月面探査事業を手がけるispace(東証グロース9348)は2026年1月12日、サウジアラビアに連結子会社「ispace Saudi Arabia(仮称)」を設立する手続きを開始したと明らかにしました。東京、ルクセンブルク、米デンバーに続く4拠点目で、同国の政府・企業・研究機関と連携し、月面探査ミッション開発や人材育成を進めます。発表は1月11日にリヤドで開かれた「日・サウジ・ビジョン2030閣僚会合」に伴う投資フォーラムの場で行われました。同社はサウジ投資省(MISA)から投資登録証明書の交付を受け、商業省で最終的な商業登録手続きを進めているとしています。新拠点では現地資源利用(ISRU=現地の資源を使い燃料や建材などに転用する技術)分野の協力を重点化し、欧州法人ispace EUROPEとも連携する方針です。サウジでは宇宙分野投資や国際月探査への関与が拡大しており、ispaceは2025年にKFUPMと能力開発の覚書を結んだほか、今回新たに同国の科学技術機関とも月関連技術の覚書を締結しました。今後は拠点設立の進捗に合わせ、共同プロジェクトの具体化が事業拡大の焦点になりそうです。

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