エネルギー業界向けテクノロジー企業のKrakenは2025年12月29日、Octopus Energy Groupから分社して独立企業化しました。企業価値は約86.5億ドルで、初の単独投資ラウンドでは新規・既存投資家が合計約10億ドル相当の株式を取得しています。投資はD1 Capital Partnersが主導し、Ontario Teachers’ Pension Plan(OTPP)、Fidelity International、Durable Capital Partnersなどが参加しました。Krakenはユーティリティ向けAI基盤のオペレーティングシステムとして世界7,000万超の顧客アカウントを支え、1日150億件超のデータ処理を行うとされます。年間契約収益は直近で5億ドルを超え、3年間で4倍に伸びたといいます。一方、Octopus Energy GroupはKraken株式の13.7%を保有しつつ、本体にも約3.2億ドルの追加投資を受けました。独立後のKrakenは「中立的なプラットフォーム」として提供先ユーティリティの拡大を狙い、Octopus側は小売や発電、クリーンテクノロジー領域への投資を進める見通しです。
