NTT東日本は、河合塾グループが岩手県一関市に2027年4月開設予定の広域通信制高校「ドルトンX学園高等学校」と連携し、日本で初めて地域拠点への長期滞在と通信制学習を組み合わせたハイブリッド教育モデルを本格始動します。同校は3カ月ごとに最大4カ所の地域拠点に滞在しながらオンラインで教科学習を進める一方、地域での探究活動を行うのが特徴です。

背景には、人口減少や教育機会の地域格差といった課題があり、「自ら考え行動できる人材」が地域循環型社会の鍵になるとの認識があります。NTT東日本は2025年3月に河合塾グループと連携協定を締結し、教育旅行プログラム「まるっと探究ツアー」などを共同開発してきました。今回の連携は、2022年から続くドルトン東京学園との協定や、2025年9月に連携協定を結んだ米国ミネルバ大学の教育モデルを発展させた取り組みです。

具体的には、東京都調布市のNTT中央研修センタを「TOKYO NTT BASE」として高校1・3年次の滞在拠点に提供し、安定した通信インフラと実証フィールド「NTTe-City Labo」でのデジタル教育を行います。さらに、ソーシャルイノベーションで培ったノウハウを生かし、探究学習プログラムの共同開発や日本・世界各地でのフィールド教育も支援します。

今後は、河合塾グループやミネルバ大学など多様なパートナーとともに、このハイブリッド教育モデルを東日本各地へ広げ、地域課題の解決と次世代のグローバルリーダー育成の両立がどこまで実現するかが注目されます。

source: PR TIMES

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