行政向け生成AIを提供するPolimill株式会社は、自治体向け生成AI「QommonsAI(コモンズAI)」について、総合行政ネットワーク(LGWAN)環境での利用時に発生していたLGWAN接続料を無償化し、2026年4月から各自治体1,000人までインターネット接続と同条件で無料提供するとしました。全国約600自治体で導入されている同サービスは、行政向け生成AIとして国内トップシェア(同社調べ)とされており、費用構造の見直しにより自治体のデジタル予算の使い方に影響を与える可能性があります。
LGWANは行政専用ネットワークで、従来はインターネットより高コストになりがちでした。国は2030年頃をめどに国・地方ネットワークの再設計を検討しており、三層分離からゼロトラスト(通信経路より「誰が・何に・どうアクセスするか」を重視する考え方)への移行方針も示しています。同社は、この「LGWAN後」を見据え、回線やセグメントごとの料金ではなく「行政が手にする知能(AI)の価値」に対してのみ対価を支払う料金モデルを先行実装すると位置づけています。
接続料無償化により、自治体はこれまで「接続のための費用」に充てていた予算を、職員向けの生成AI研修やプロンプトスキル向上、窓口・相談業務の高度化による住民サービス改善、EBPM(証拠に基づく政策立案)への投資など、「成果(アウトカム)」に直結する領域へ振り向けやすくなります。同社は、国が構想するガバメントクラウドやエリアデータ連携基盤と整合的な「公共OS×AI時代」の料金・アーキテクチャを、自治体とともに実証的に先取りし、住民のための価値創出に予算が届きやすい行政DXの実現を目指すとしています。
【サービス情報】
QommonsAI 自治体向け生成AIプラットフォーム
提供開始:既提供中(LGWAN接続料無償化は2026年4月開始予定)
提供主体:Polimill株式会社
公式サイト:https://info.qommons.ai/
source: PR TIMES
