株式会社ガリレオ・プロジェクト(東京都千代田区、2023年5月設立)は、官民連携(PPP/PFI)で運営される公共施設向けに、体験型・参加型のSTEM学習を核とした「サイエンスセンター教育パッケージ」の提供を始め、施設の一部スペースから実証導入(PoC)に参加する事業者の募集を進めます。施設全体の改修ではなく「中身(コンテンツ)の更新」で価値を再設計し、段階的に拡張できる点を特徴とします。背景には、にぎわい創出が単発イベントに偏りやすく、住民が通い続ける学びの場を作りにくい課題があります。同社は、学習コンテンツは継続利用を生み世代を越えて使われやすいとして、科学館の展示中心モデルとは異なる“体験で学ぶ”拠点化を提案します。パッケージはバーチャル学習・自然学習・エンジニアリング・実験ラボ・ロボットの5ゾーンで構成し、街づくりや防災、地域産業などを題材に探究を促します。PoCでは来館数、稼働率、学校連携数、継続利用率などの指標を置き、効果を検証しながら事業性と公共性、教育価値の両立を図る方針です。今後は、指定管理更新や新規入札を見据える事業者の自主事業としても活用されるかが焦点になります。

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