タイ・バンコクで行われた第33回SEA Gamesのeスポーツ競技『モバイルレジェンド:Bang Bang(MLBB)』は5日間の日程を終え、男子はフィリピンが決勝でマレーシアに4-0で勝って4大会連続の金メダル、女子はマレーシアがフィリピンとの決勝を4-3で制して初優勝しました。決勝はいずれもBo7(7本勝負)で実施されました。

男子はフィリピンが大会を通じて無敗で頂点に立ち、マレーシアは2大会連続の銀、インドネシアが銅でした。フィリピンのジャングラーKarl Gabriel(PHI_Nepomuceno)は、MLBB史上2人目となるSEA Games複数回メダリストとして触れられています。女子はマレーシアが今大会唯一の黒星をフィリピンに付け、銅は男子同様にインドネシアでした。前回第32回ではマレーシアが銅、フィリピンが銀で、今大会はマレーシアが順位を金へ更新しました。

大会の進行面では、男女とも準決勝進出国がフィリピン、マレーシア、インドネシア、ミャンマーで一致し、準決勝はフィリピンがインドネシア、マレーシアがミャンマーを下したことで、決勝カードも男女とも比・馬対決になりました。主催側は、MLBBがSEA Gamesで4大会連続の正式メダル競技となった点を、地域スポーツにおけるeスポーツの定着を示す要素として位置づけています。女子部門は前回大会で新設され、ジェンダー包摂の観点でも競技の広がりが続いています。

今後は、MLBBが2026年のAsian Gamesでもメダル競技として行われる予定とされ、国際大会の体系がさらに厚くなる見通しです。また、世界大会「M7世界選手権」がインドネシアで予定されており、競技シーンの注目はSEAから世界戦へ移ります。
【イベント情報】
M7世界選手権(M7):1月3日~25日、インドネシアで開催予定
Mシリーズ初のオープニングセレモニー実施予定
NBA(National Basketball Association)とのパートナーシップに言及

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