VicorとBetterfrost Technologiesは、Vicorの車載グレード電源モジュールBCMを採用した解氷システムで、車のフロントガラスの解氷を60秒(最短42秒)で実現し、現行HVAC方式と比べてエネルギー消費を1/20に抑えたとしています。従来HVACでは解氷に約25分かかるといいます。
背景にはEVの除霜課題があります。内燃機関車は廃熱を霜取りに使えますが、EVではバッテリー電力に依存し、航続距離を消費しやすい構造です。同社は氷点下20℃環境で、暖房に必要なエネルギーを最大27%削減できる可能性にも触れています。
仕組みは、独自アルゴリズムとパルス電力でガラス表面の「界面層(ガラスと氷が接する薄い層)」の結合を弱め、ガラス全体を加熱せずに氷を剥離させる方式です。電源は48V中心の給電ネットワークを採用し、BCMで800Vまたは400Vから約48〜50Vへ変換して高速パルス印加を支えます。BCM6135は電力密度3.4kW/in³、電流変動への応答は80A/sとしています。
両社は自動車メーカーやティア1、物流・運送業者などと協業し、今後3〜5年でEV・ハイブリッド車プラットフォームへの導入拡大を見込むとしています。航空機翼や風力タービン、冷凍倉庫など他分野への応用も視野に入れています。
【関連リンク】
ケーススタディ「48Vのパルス電力により、車のフロントガラスの解氷を60秒で実現」 https://www.vicorpower.com/ja-jp/resource-library/case-studies/betterfrost
関連リンク https://www.vicorpower.com/ja-jp/press-room/2026/betterfrost
Vicorウェブサイト www.vicorpower.com/ja-jp
