産業向けAIを開発するzeteoh(ゼテオ)株式会社は2026年2月19日、製造現場で人・ロボット・資材の動きをリアルタイムに把握する基盤技術「空間AI(Spatial AI)」で特許を取得し、空間インテリジェンス・プラットフォーム「TRAILS」で提供すると明らかにしました。スマートフォンとアプリで短期間に運用を始められ、ビーコンやカメラなどの機器設置なしで施設内の位置を1〜2メートル精度で測位します。

背景には、工場内の移動や探索といった「非生産的な動き」が大きいことがあります。同社はマッキンゼーのレポートを参考に、非生産的な移動・探索が最大30%に上ると推算し、100人規模の施設では年間約1億6500万円の損失に相当するとしています。こうした現場の動態はこれまで高価なハードウェアを置かないとデータ化しづらく、AIで最適化する前提となる「物理データ」が不足していたといいます。

導入面では、既存のスマートフォンを活用することでインフラ投資を90%削減できると説明しています。事業推進と特許取得は、東京都の支援事業「Tokyo NEXT 5G Boosters Project」で令和6年度開発プロモーターに採択された株式会社アドライトの支援を通じて進めたとしています。

同社は今後、測位を起点に、リアルタイムのタスク割り当て、生産状況の認識、レイアウト最適化、資産位置特定、安全監視などの機能を順次展開し、「自律型工場」への発展を目指す考えです。また、日本の産業労働力が2040年までに20%減少するとの推計も踏まえ、省人化と生産性向上の需要が強まると見込まれます。

【関連リンク】
公式サイト:https://www.zeteoh.com
事業Webサイト(Tokyo NEXT 5G Boosters Project):https://next-5g-boosters.metro.tokyo.lg.jp

PRTIMES

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