京都府立植物園(京都市左京区)は2026年6月19日、園内に新エリア「伝承樹の苑(Garden of Legacy Trees)」を開設し、住友林業がクローン増殖に成功した桜3品種「かぎろひ」「譽桜」「御所御車返し」のクローン苗を初公開しました。初公開したクローン苗の品種数は3です。
取り組みの狙いは、京都府の歴史的名木や科学的に貴重な樹木の価値と由来を後世に伝えることです。原木が自然災害や病虫害で枯死した場合でも、同じ遺伝的特徴を持つ個体を残し、消滅リスクを下げるとしています。
方法として、京都府立植物園サポーター制度に基づき、住友林業が組織培養や接ぎ木でクローン苗を増殖します。組織培養は植物の一部を無菌環境で増やす技術で、芽(シュート)を植え付けると発根の目安は約4週間とされます。「かぎろひ」は2024年11月に開始し2025年11月に成功、「譽桜」は2025年2月開始で2026年3月成功、「御所御車返し」は2025年2月開始で2026年5月に成功しました。
京都府立植物園は1924年開園で、2024年に開園100周年を迎えました。今後は「伝承樹の苑」の展示充実と後継樹育成を進め、貴重木や希少種の増殖・保全を促進する方針です。住友林業も名木・貴重木で25種以上の苗木増殖実績を背景に、自治体や民間企業の森林管理や生物多様性保全支援を広げるとしています。
【関連リンク】
組織培養による苗木増殖(詳細URL):https://sfc.jp/treecycle/value/naegi_zousyoku.html
動画(YouTube):https://youtu.be/eWgtN_r9HcA?si=msnN2Vcnx8YEfD2z
森林・緑化研究センター(WEBサイト):https://sfc.jp/treecycle/tree_utilization
