岡山大学などの日独国際共同研究グループは、心臓機能を調節する交感神経をPET画像で可視化する新しい検査薬(PETトレーサー)「[18F]fluproxadine」を開発し、初回のヒト使用で安全性・体内分布・被ばく線量を評価した。成果は国際学術誌「Clinical Nuclear Medicine」に2026年6月6日付で掲載され、DOIは10.1097/RLU.0000000000006504。

研究は岡山大学未来医療創発研究所の能勢直子助教、樋口隆弘教授(特任)らが中心となり、神戸市立医療センター中央市民病院(神戸市)で実施した。PETは放射性薬剤の体内動態を画像化する検査で、今回の評価ではbiodistribution(体内分布)とdosimetry(被ばく線量)を指標に、臨床応用に向けた基礎データを集めた。

背景には、心不全やパーキンソン病、神経系腫瘍などで、従来は捉えにくかった病態をより早期に正確に診断する技術への需要がある。研究は「大学発新産業創出基金事業 スタートアップ・エコシステム共創プログラム」(採択番号JPMJSF2316)の支援を受けた。

今後は、病院での実際の診断に早期に取り入れられるかを見据え、追加データの蓄積や検証を進めるとしている。

【関連リンク】
論文URL:https://journals.lww.com/nuclearmed/fulltext/2026/07000/first_in_human_evaluation_of__18f fluproxadinefor.1.aspx
詳しい研究内容(PDF):https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r8/press20260616-1.pdf
詳細ページ:https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id1558.html

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