国立がん研究センター中央病院と日本臨床腫瘍研究グループ(JCOG)は2026年8月20日、未分化型早期胃がんに対する内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)について、10年間の長期成績を公表しました。一定の適応条件下で10年全生存割合は96.2%、10年無再発生存割合は95.7%でした。

対象は、腫瘍が粘膜内にとどまり潰瘍がなく2cm以下などの条件を満たす症例です。ESDで治癒切除(がんを完全に取り切り追加手術不要)と判断された195名の追跡で、5年以降の転移・再発は10年間で1名にとどまりました。

未分化型早期胃がんは悪性度が高いとされ、従来は胃切除が標準でした。一方で胃切除後症候群など生活の負担が課題で、胃を温存できるESDの有効性が注目されてきました。5年全生存割合99.3%との既報に加え、5年以降の懸念を長期データで検証した形です。

研究側は、適応を厳密に選ぶことでESDが外科手術に劣らない長期成績を得られる可能性を示したと位置づけています。今後は術前診断精度の向上や異時性胃がんの早期発見、定期的な内視鏡フォロー体制の強化が普及の鍵になる見通しです。

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公式HP: https://www.ncc.go.jp/jp/index.html

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