樋口製作所(岐阜県各務原市、従業員272名)は2026年10月28日、生成AIが議長や財務、製造、品質管理など複数の役割を担って経営課題を事前に検討するシステム「AI Board Meeting」の開発・実装を終え、運用を始めました。審議メンバーとなる役割AIは7つとしています。
同社は議題を入力すると、各役割AIが社内データを分析し、論点整理、リスク抽出、推奨案の提示を行い、判断材料を報告書としてまとめる仕組みだと説明しています。専門視点を分担させることで、少人数になりがちな中小製造業の経営会議で議論が特定視点に偏る課題を補う狙いです。
運用面ではクラウド型生成AIサービスを使わず、社内環境で動くローカルLLMを採用しました。機密情報を外部サービスへ入力することへの懸念に対応するためで、AIの出力はあくまで判断材料とし、最終意思決定は人が行うルールを明確にしたとしています。
今後は審議メンバー(役割AI)の拡大を予定し、四足歩行ロボットなど工場内の現場データ連携も視野に入れます。生成AIとフィジカルAIを組み合わせた「生成AI・フィジカルAI ファクトリー」の実現を目指し、得た知見は地域の製造業や教育機関との意見交換で共有する考えです。
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