NEDOが補助するグリーンイノベーション基金「次世代船舶の開発」で進められたアンモニア燃料船舶用エンジンの取り組みが評価され、IHI原動機が第60回機械振興賞「経済産業大臣賞」を受賞しました。実証ではアンモニア燃料混焼率90%以上、温室効果ガス(GHG)削減率90%以上を達成しました。
同社は世界初となる船舶用4ストロークアンモニア燃料エンジンを開発し、当該エンジンを搭載したアンモニア燃料タグボート「魁」で、商用利用を前提とした実証航海を2024年度に実施しました。混焼率は最大で約95%に到達したとしています。
背景には、海運分野で重油依存からの転換が求められる一方、燃焼時にCO2を排出しないアンモニアは燃焼性が低いという課題があります。2021年度~2030年度の基金事業の下、IHI原動機、日本郵船、日本シップヤード、ジャパンエンジンコーポレーションの4社が日本海事協会の協力も得て開発を進め、排気後処理装置により排気中のアンモニアや亜酸化窒素(N2O)濃度をほぼゼロに抑えた点も示しました。
今後は、カーボンフリー燃料の早期社会実装に向け、エンジン性能の高度化に加え、燃料供給などインフラ整備の進展が普及の鍵となりそうです。
【関連リンク】
事業概要:次世代船舶の開発 https://green-innovation.nedo.go.jp/project/development-next-generation-vessels
IHI原動機ホームページ(世界初、アンモニア燃料舶用エンジンが完成) https://www.ihi.co.jp/ips/all_news/20240408.html
NEDOニュースリリース(2025年3月28日) https://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_101830.html
