東レエンジニアリングDソリューションズ(東レエンジD、東京都中央区)は2026年4月、養殖魚の出荷率向上に向けた漁業専用水質計「MIAURA(ミオラ)」を販売します。養殖槽や桶のTOC(全有機体炭素)を365日24時間で常時計測し、水質悪化の兆候を捉える狙いです。
TOCは水中の有機物量の指標で、餌の残渣や排せつ物の蓄積などが増えると数値が上がりやすいとされます。養殖現場では有機物量と水質の関係が経験的に指摘されてきましたが、科学的な裏付けが十分ではありませんでした。近畿大学の研究成果で魚の死亡とTOCの関連性が示されたことを背景に、同社は計測機器の実装を進めます。
装置は工業排水向け水質分析計「TOC-210シリーズ」をベースに、魚類の養殖・飼育現場での使い勝手やメンテナンス性を高めた設計としました。流体解析技術で水槽内の水の流れを解析する水質監視ソリューション(開発中)と組み合わせ、水質悪化を避ける水流の分析や改善提案につなげるとしています。市場環境の厳しさを示す例として、マグロは成魚までの死亡率が約7割とされます。
同社は売上高目標として、2026年度に2億円、2030年度に5億円を掲げました。養殖業者や水族館などの飼育用途で導入が進めば、生残率の改善と水産資源の有効活用に寄与する可能性があります。
【商品情報】
商品名: 漁業専用水質計「MIAURA™」(ミオラ)
展開用途: 養殖桶・池の養殖環境および水族館等の飼育環境の水質管理
特長: TOCの高精度測定、使用・メンテナンスのしやすさ重視の装置設計
特長: 水槽内の水の流れ解析による水質監視ソリューション(開発中)と組み合わせ可能
詳細URL: https://www.toray-eng.co.jp/news/2026/20260312.html
