岡山大学は2026年6月7日、非常にまれな口のがん「孔道癌(こうどうがん)」について、遺伝子プロファイルを世界で初めて明らかにしたと発表した。口腔内の扁平上皮癌2002例から孔道癌症例を集め、次世代シークエンサーで解析した結果、孔道癌では病的な遺伝子異常が87.5%で見つかった。
孔道癌は悪性である一方、顕微鏡で見る組織像が正常上皮に似た「おとなしい見た目」を示し、診断が難しいとされる。診断の遅れは治療開始の遅延につながり得るが、発生頻度が低く症例集積が難しいことから、分子病理学的な特徴はほとんど分かっていなかった。
研究は岡山大学・大阪大学・東京科学大学の共同研究グループが実施した。孔道癌の特徴的な遺伝子プロファイルを同定し、遺伝子異常の在り方が、がん細胞の増殖活性の低さなどの性質につながる可能性も示した。次世代シークエンサーは多数の遺伝子を一度に調べる解析手法で、診断補助や病態理解に用いられる。
今後は、得られた遺伝子プロファイルを基に、孔道癌の正確・迅速な診断や早期治療への応用が検討される。分子標的薬など新たな治療選択肢の可能性や、孔道癌の生物学的な動態解明に向けた研究の進展も見込まれる。
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DOI(論文): https://doi.org/10.1007/s12105-026-01921-3
研究内容PDF(詳細): https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r8/press20260604-1.pdf
岡山大学リリースページ: https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id1553.html
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PRTIMES
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\羊の皮を被った狼を暴く/くちのがん「孔道癌」の遺伝子異常を解明-早期診断・早期治療に期待-〔大阪大学, 岡山大学, 東京科学大学〕
