岡山大学は2026年6月15日、貯穀害虫コクヌストモドキにカフェインを摂取させる曝露実験で、1%以上の高濃度カフェインが雌雄の寿命を有意に短縮し、発育の遅延や蛹数の減少、体サイズの縮小を引き起こしたと報告しました。カフェインを天然由来の殺虫成分として活用できる可能性を示した形です。

実験では、成虫と幼虫にカフェインを含む餌や、砂糖水に混合した溶液を与え、寿命、発育速度、蛹化率、体サイズ、摂食量、蛹数など複数の生活史形質(生存や成長、繁殖に関わる性質)を測定しました。低濃度の0.01%では蛹数が増える一方、個体サイズが小さくなるなど、子孫の質の低下も確認されたとしています。

背景には、環境負荷を抑えつつ害虫被害を抑制する技術が求められる中、植物由来成分であるカフェインの効果を他の害虫分類群にも広げて検証する狙いがあります。研究成果はApplied Entomology and Zoology(Springer)に2026年5月12日午前0時(日本時間)にオンライン掲載されました。

今後は、濃度設計や実用環境での効果検証を進め、害虫管理の新たな選択肢としての応用が期待されます。外来種のアリ類など、別の分類群への展開可能性も示されています。

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論文URL:https://link.springer.com/article/10.1007/s13355-026-00972-w
DOI:10.1007/s13355-026-00972-w
詳しい研究内容(PDF):https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r8/press20260512-1.pdf
大学リリースページ:https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id1543.html

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