東レは2026年6月26日、フェロトーシス(鉄依存的な脂質過酸化を特徴とする制御性細胞死)を阻害する独自の新規リード化合物を創出し、IR-AKI(虚血再灌流性急性腎障害)の動物モデルで薬理作用を示唆する結果を得たと発表しました。

フェロトーシスは腎疾患などへの関与が示唆される一方、脂質過酸化反応や関連分子の変化が時間的・空間的に多様で、化合物の作用を評価する指標づくりが創薬の課題です。東レは本化合物をIR-AKI動物モデルに投与し、脂質過酸化に関連する分子変化を解析してきました。

今回、国立大学法人九州大学(福岡県福岡市)大学院薬学研究院の山田健一教授率いる研究グループと連携し、腎疾患モデルにおける作用評価指標となる新規バイオマーカー探索を開始します。九州大学側は脂質酸化物の検出・解析技術の開発や、疾患メカニズム解明、バイオマーカー探索の知見を積み上げてきたとしています。

東レは今後、共同研究体制の強化でバイオマーカー探索を進め、得られた知見を踏まえて共同研究やライセンスアウトの機会を模索するとしています。

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