岡山大学は2026年6月16日、イネ種子の発育と食味に関わるマグネシウム輸送体タンパク質「OsMGR2」を見つけたと公表しました。OsMGR2は細胞内から細胞外へマグネシウムを排出する輸送体で、根から地上部への転流や、節・種子での分配に重要だといいます。

研究は同大学資源植物科学研究所の馬建鋒教授らが、宮地孝明教授(岡山大学)や堀清純博士(農研機構)らと共同で実施しました。マグネシウム(必須ミネラル)は植物の生育に欠かせる一方、土壌中ミネラルが種子まで運ばれる仕組みや、種子の発育・品質への影響は不明点が残っていました。

今回、OsMGR2が根・節・穎果(えいか、籾に包まれた果実)などで発現することを確認し、遺伝子を破壊すると種子が軽くなり、食味も低下することを示しました。成果は米国科学アカデミー紀要(PNAS)に2026年4月22日付で掲載され、DOIは10.1073/pnas.2536813123です。研究期間は5年以上で、科研費(基盤S、課題番号JP21H05034)の支援も受けています。

今後は、OsMGR2の知見を手がかりに、マグネシウム欠乏に強いイネや、種子へのマグネシウム集積を高めた品種の育成につながるかが焦点になります。

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論文URL:https://www.pnas.org/doi/10.1073/pnas.2536813123
詳細(PDF):https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r8/press20260423-1.pdf
大学掲載ページ:https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id1538.html

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