A.T. カーニー(東京都港区)は9月15日、中国消費財ブランドの海外展開を分析した論考を公開しました。海外での認知確立に要する期間は、従来の10年以上から現在は3~5年へ短縮したとしています。要因はコスト優位だけでなく、情緒的価値や文化的共鳴を伴うブランド構築へ重心が移った点にあると整理しました。

背景の構造変化は4点で、①グローバル化の加速、②文化IPやサービス提供への拡大、③グローバル・サプライチェーンのネットワーク化、④オムニチャネル運営です。越境ECの販売網、ソーシャルメディアでのマーケティング、統合サプライチェーン運営が前提条件として挙げられ、IP主導の製品輸出の伸びは8%と示しました。

海外市場シェアと成長モメンタムに基づく類型は3つ(Scale defender/Value builder/Rising disruptor)です。事例では、Haier Smart Homeの2024年海外売上高が1,438.1億元(前年比5.43%増)、MINISOの海外売上高が66.8億元(同41.9%増)で海外店舗数は3,118店としました。Florasisは110を超える国・地域で展開し、2024年海外売上のうち日本がほぼ40%を占めるとしています。

今後は、ブランド力、チャネル卓越、製品革新、規制順守の4本柱を中核に、海外資産を守る動的なリスク管理を運営へ組み込む必要があると論考は述べています。短期の認知獲得だけでなく、ローカライズの深さと継続的な信頼構築が成長を左右する局面に入る見通しです。

【関連リンク】
論考URL:https://www.jp.kearney.com/issue-papers-perspectives/made-in-china-loved-worldwide-how-chinese-brands-are-winning-global-hearts
公式HP:https://www.jp.kearney.com

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