早稲田大学と岡山大学、科学技術振興機構(JST)の共同研究チームは、テラヘルツ波を用いた生体計測「テラヘルツバイオフォトニクス」について、医療・生命科学応用に向けた本質的課題を整理し、顕微鏡技術や高感度センサー技術の研究動向を踏まえた技術ロードマップを示しました。成果は2026年5月29日、学術誌「Journal of Physics Photonics」に掲載されています(DOI: https://doi.org/10.1088/2515-7647/ae7490)。

テラヘルツ波は、物質を壊さずに調べられる非破壊性や、生体に触れずに測る非侵襲性が期待され、生体組織の水和状態や分子間相互作用などの情報を捉え得るとされます。一方で、可視光など他の光技術と比べて医療・生命科学での実利用が進まず、研究開発上の障壁が残っている点が課題でした。

研究チームは、分野の歴史と最新技術を整理した上で、発展を妨げてきた要因を体系的に分析し、今後の方向性をロードマップとして提示しました。具体的には、新しい顕微鏡技術や高感度センサーなどの要素技術の進展を踏まえ、計測手法の高度化に向けた見取り図を示しています。

今後は、次世代の医療・生体計測を支える候補技術としての位置づけを社会に示し、産学連携や異分野融合の加速につながるかが焦点です。研究資金面では、JST創発的研究支援事業(課題番号JPMJFR2029)やJSPS科研費(基盤研究B: JP25K01294、基盤研究A: JP23H00184)などの支援枠組みも関連します。

【関連リンク】
論文PDF:https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r8/press20260602-1.pdf
DOI:https://doi.org/10.1088/2515-7647/ae7490
岡山大学(リリース):https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id1552.html

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PRTIMES

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