広島大学大学院医系科学研究科(小児歯科学分野)とウエルテックは、歯磨き粉に研磨剤が含まれるかどうかで、歯磨き後に口腔内に残るフッ化物濃度が変わる可能性を示しました。健康な成人7名が市販5種類の歯磨き粉(研磨剤あり・なし)を用い、磨いた後のフッ化物濃度を経時測定しました。
結果として、研磨剤無配合の歯磨き粉はブラッシング後5分以降の全測定時点で、口腔内フッ化物濃度が高い傾向がみられたとしています。フッ化物はむし歯予防に重要で、歯磨き後も一定濃度が口腔内に残ることが効果に関わるため、研磨剤との相互影響が論点になります。
同一歯磨き粉で研磨剤配合量のみを0%・10%・20%・30%に変えた比較では、0%がブラッシング10分後以降に他濃度より高い濃度を維持する傾向が示されました。さらにアパタイト(人工歯材料)を用いた実験も行い、観察結果の裏付けを試みたとしています。
一方で、研磨剤無配合が一律に優れていることを意味しないとも述べています。ステイン除去やプラーク(歯垢)コントロールといった研磨剤の役割も踏まえ、目的に応じた選択が重要で、少人数の探索的研究であることから、むし歯予防効果の差は今後の大規模検証が必要だとしています。
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論文URL: https://www.mdpi.com/2304-6767/14/9/584
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SOURCE
PRTIMES
歯磨き粉の「研磨剤」が、口腔内のフッ化物濃度に影響する可能性を示唆 ─ 広島大学/ウエルテックの研究グループが発表






