岡山大学(岡山市北区)は2026年5月28〜29日、学内でガス回収ラインが未整備だった薬学部の小動物専用MRI装置から、ヘリウムガス回収(フェーズ1)を始めました。ヘリウム回収用圧縮機1台と、1㎥の回収用ガスバッグ10個を用い、同時回収できる体制を整えました。
回収は28日にMRI装置とガスバッグ類をホースで接続し、回収ガスバッグ集合配管ユニットとラックを設置して実施しました。約24時間ガスバッグに貯留した後、29日に圧縮機の試運転を行い、回収工程へ移行しました。集合配管ユニットの初導入により、ガスバッグ10個へ同時に回収できる運用としています。
液体ヘリウムは限られた天然資源で、国内は100%海外依存です。岡山大学は「中四国・播磨ヘリウムリサイクル事業ネットワーク(中四国・播磨HeReNet)」の一環として、リサイクルと安定供給の基盤を整備し、研究基盤強化や経済安全保障の観点から取り組みを進めています。
今後はフェーズ1から、回収と一部供給を行うフェーズ2、回収とほぼ全量供給を目指すフェーズ3を経て本格運用へ進める計画です。MRI装置での回収開始は同ネットワークで初とされ、学内外への供給拡大や価格安定化、次世代ユーザー育成へ波及するかが焦点になります。
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