中京大学は2026年10月2日、60歳以上の地域高齢者49名を対象に、運動単位リモデリング(加齢に伴う運動神経変性と再神経支配の変化)の指標と筋力の関係を調べ、リモデリングの程度が大きい人ほどピンチ力が低いことを示したと発表しました。論文はJournal of Applied Physiologyに2026年9月11日付で受理され、9月16日にオンライン版が掲載されています。
研究は、中京大学スポーツ科学部の渡邊航平教授の研究グループが実施し、筆頭著者は國木壮大氏です。短母指外転筋を対象に、閾値電気緊張法で運動単位リモデリング指標を算出し、筋力指標であるピンチ力との関連を偏相関分析で検討しました。測定は5分~10分程度で、非侵襲的に行えるとしています。
背景には、高齢者の筋力低下が筋肉量だけでは十分に説明できず、運動神経の死滅や脱神経など神経側の変化が個人差に関わる可能性がある点があります。探索的な男女別解析では、有意な関連は男性でのみ認められたとしています。
今後は、筋量・運動神経の活動・運動単位リモデリングの影響関係を整理し、前脛骨筋や腓腹筋など下肢筋にも対象を拡大する方針です。運動機能低下のメカニズム解明を進め、運動・トレーニング戦略の開発につなげるとしています。
【関連リンク】
公式HP:https://www.chukyo-u.ac.jp



