パナソニックは2026年10月14日、ロレンツォ・チェッキ博士らとの共同研究で、ナノイー(帯電微粒子水)が欧州の主要花粉アレルゲン6種(ナガハグサ、カベイラクサ、西洋ハシバミ、モミジバスズカケノキ、ホソムギ、イトスギ)に対して抑制効果を示したと明らかにしました。ナノイー照射後の花粉アレルゲンを用いたIgE抗体反応検査でも反応の減少を確認したとしています。
検証は6畳相当空間(2.73m×3.64m×2.4m)と45Lボックスの2条件で実施しました。6畳相当空間では花粉アレルゲン溶液1mLを直径35mmのガラスシャーレに滴下し、機器から1.5m離れた高さ1.2mに設置して24時間後に回収し、自然減衰条件と比較しました。45Lボックスでは溶液3mL(直径90mmシャーレ)を用い、10cmの距離で照射して同じく24時間後に回収しています。
評価には、花粉アレルゲンの変化をみる電気泳動法と、IgE抗体反応をみるイムノブロット法を用いました。IgE反応評価の対象は4種(カベイラクサ、オオアワガエリ、シラカンバ、ヨモギ)で、照射後に反応が減少したとしています。欧州では花粉アレルギーが約30%に影響するとされ、気候変動などで花粉シーズンの長期化も指摘される中、衣類付着や換気で室内に持ち込まれる花粉対策の重要性が高まっています。
一方で同社は、これらの結果は実使用空間での効果を保証するものではなく、花粉症などの症状改善を示すものでもないと説明しています。今後は、粒子サイズが約5~20nmとするナノイー技術の進化とあわせ、生活空間での適用可能性について追加検証を進める方針です。
【関連リンク】
プレスリリース(パナソニックニュースルーム): https://news.panasonic.com/jp/press/jn261014-2
参考(European Climate and Health Observatory Climate-ADAPT): https://climate-adapt.eea.europa.eu/en/observatory/topics/health-impacts/pollen





