スペースシードホールディングス(東京都港区)は2026年8月22日、既設の汎用一軸材料試験機に取り付けてGPa級の圧力下で放電プラズマ焼結(SPS)を可能にする高圧焼結装置の特許を出願し、9月29日23時40分に内容を明らかにしました。到達圧力は実測で7.7GPaを確認したとしています。

従来、GPa級の圧力発生には専用の超高圧プレスが必要で、装置コストや設置性が普及の壁でした。また高圧下の通電加熱では、熱膨張による予圧変動、絶縁、消耗部品交換後の位置決めと接点再現が課題でした。出願番号は特願2026-192206です。

今回の装置は、皿ばねなどの弾性締結系で加熱時の熱膨張を吸収して予圧を維持しつつ、締結系を通電経路から絶縁します。消耗するアンビル先端はテーパ嵌合の着脱式モジュールとし、「押し込む」一動作で位置決めと通電接点形成を同時に行う設計です。圧力はビスマスの圧力誘起相転移(電気抵抗変化)などで推定・校正するとしています。

材料例として、乾式二酸化ケイ素粉末から約3GPa・最高温度500℃・5分保持で無色透明の非晶質ガラスを確認したとし、一般的な石英ガラス溶融法(おおむね1700℃以上)より低温化の可能性を示しました。今後は権利化を軸に、装置メーカーや材料メーカー、研究機関との共同研究・評価、ライセンスによる事業化を検討するとしています。

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