静岡県富士宮市根原で2026年10月21日15時10分、「富士山バイオマス乾式メタン発酵プラント」が運転を開始しました。鴻池組、静岡ガス&パワー、クラフティアなど6社が共同出資して建設を進め、運開式を実施しています。発酵槽は5槽です。

同施設は、主に畜産から発生するふん尿の適正処理という地域課題に対し、環境負荷を抑えつつ資源循環を実現する狙いがあります。家畜ふん尿は産業廃棄物に区分され、継続的な処理体制が求められてきました。

方式は国内初とされるバッチ式乾式メタン発酵(ドイツBEKON社製)で、主に乳牛糞を原料に利用します。攪拌動力や前処理・排水処理設備を要さない運用とし、上部から消化液を間欠散布して約3週間かけて嫌気性メタン発酵を進め、生成したバイオガスをCHP(熱電併給)燃料として発電し、FITで売電します。残渣は堆肥化します。

環境省による動物のふん尿の再生利用率は94.9%とされる一方、地域での安定運用や環境負荷低減の工夫が課題です。今後は、原料調達からエネルギー・堆肥までを地域内で循環させるモデルとして、運転データの蓄積と横展開が焦点になります。

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